薬師寺 大谷 徹奘

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よっぽどのご縁を頂いている皆様へ。 薬師寺の大谷徹奘です。 皆さんとのご縁に心より感謝申し上げます。 連日、新型コロナウイルスの感染拡大防止の為に自粛が伝えられ、私たちはどう動いて良いのかがわかりません。 自己責任だからと言って自分の価値観だけで動けば、思わぬところに苦しみを振りまくことになります。 私自身も法話会再開の目途が立ちません。 そこでしばらくの間はメール配信による法話会『メールde法話会』を開催させて頂きます。 第2回以降はメール配信のみとなります。 第2回以降のメール配信を希望する方は右の公開法話会のご案内メールにご登録ください。 ここでは第1回の内容を公開させていただきます。 第1回目のタイトルは「はたらく」です。 ●「はたらく」 「はたらく」を漢字で書けば「働く」、人が動くと書きます。 今回は「働く=仕事」ではなく、単純に「人が動く」という観点から、現在必要とされている自粛になぞらえて考えてみたいと思います。 「はたらく」を徹奘流で書き換えると「傍楽」と「傍等苦」になります。 「傍」とは自分を取り囲む人、「傍等」はその複数形。 つまり「はたらく」を「傍楽」と書けば、周りの人を幸せにし、「傍等苦」と書けば、周りの人々に「苦」を与えることとなります。 自分の価値観を大切にすることは重要なことです。 しかし、それを優先できるのは平時のこと。この度の有事に際しては、個々の我の枠を超えての言動が必要になります。 自粛を考えるにあたって「傍楽」と「傍等苦」を、ヒントにして頂けたら幸いです。 合掌